英語を勉強していた頃、異国の雰囲気を醸し出していた単語は決まってフラ語だったので、会話でも相手が何か一言でもフラ語を発せようならフラ語を織り交ぜて返していた気がする。当時のレベルでvis-a-visとか、clichéとか、façadeとか、faux pasとか、liaisonとか(決して食べ物系やファッションの話をしないトコロはブレていない)だったろうか。この程度の語彙力で何を話したのかなんて、想像すらしたくないが、英語にフラ語を加えて話すことを「カッコイイコト」と信じていたなんて恥ずかし過ぎる。これは今となってはもう思い出すだけで自ら穴を掘って埋まってしまいたい程の暗黒史だが、もう10年以上も前のことだから時効としよう。独語を学習していた時にも同じ道を歩んだ(いや、もう「カッコイイコト」ではなかったが、フラ語っぽく発音するようには心掛けた)。運用能力は無くても、使う機会は無くても、何は無くても知っていたかったのだ。オープンにフラ語コンプレックスを持つワタシはこれを「外国語習得時における厨二病」と名付け、煽るコトなく、そして忘れるコトなく、付かず離れずの距離を保っている。
しかし、流石に「恥ずかしいコト」と認識していても、ワタシの「フラ語アンテナ」は正常運行で、フラ語系デンマ語を逃すことなくキャッチしている。 というか、社会に出るようになって(=学校が始まって)しばらく経った2月、3月がもうピークで、学校等、フラ語系デンマ語単語に出会ったその場では冷静に対応するも、帰宅後毎日のようにヒャッハー言っていた気がする。この年になって人様の前でのヒャッハーはさすがに恥ずかしい。今回は犠牲者を最低限に抑えたつもりだったが、可哀相だったのは我が家の北欧男子の彼だったのではないだろうか。 そう、この「外国語習得時における厨二病」は確認しなければ症状が収まらないのだ。
仕事から自転車で帰って来た彼に夕食も出さないまま質問攻めするワタシ:
「ねぇねぇ、デンマ語に○○って単語あるよねぇ?あれってフラ語っぽくない?」
「ねぇねぇ、○○って綴りの単語あるよね?あれ発音してみてよ。ね?フラ語っぽくない?」
「ねぇねぇ、-ageって接尾辞って、いかにもフラ語だよね~。reportage って絶対そうだよね~。」
「ねぇねぇ、知ってた?avis(新聞)ってフラ語だったんだよ?報道系って多いのかな?montage もそうだよね~。」
「ねぇねぇ、やっぱり-ment で終わる単語はフラ語系が多いよね。ねぇ、ねぇ、ねぇ・・・(結構続く、そして彼は依然空腹のまま)。」
嗚呼、書いていてますます彼が可哀相になってきた。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。 アナタのお陰でワタシ症状が軽くなりました。罪滅ぼしのつもりで、以下にフラ語系デンマ語をあげておく。一人でも多くの厨二病患者が救われますように。
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英語でフラ語はデンマ語でもフラ語。覚えやすいな。そして出会ったフラ語系デンマ語が動詞だった時のヒャッハー感は異常。
写真はデンマ語の辞書アプリを買ってから全く出番のなくなったポケット辞書。語学学校のモジュールテスト時に使ってあげるよ。
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