11.18.2013

House Hunting: Round Two

引っ越してから三ヶ月。旦那が出社してしまうとワタシが何処にも行けないと言うのが一番の理由なのだが多々不満に思える所が出て来たので、まだまだ六ヶ月の入居期限満了まで時間があったが、前回の散々だった苦い経験を活かし早めに次の家を探す事にした。

条件は、ワタシが歩いて買い物に行ける立地で、ネコ可、収納スペースがあり、食洗機を置けて、駐車場も路駐ではないと言うのが第一条件。第二条件がホームシアターを復活させるべく、プロジェクター及びスクリーンを設置出来るスペースがあること(イギリスの典型的な間取りで例えるなら、暖炉が潰れていること)。譲りに譲って部屋数が少なくなることだった。

時間があるとは言え、延ばし過ぎるとクリスマス休暇に突入してしまうので、ある程度妥協するのを覚悟で探していたら、まだ工事中のとある新築物件に巡り合った。そんなにガラの悪い地域ではないのにゲートに囲われ、セキュリティーカメラも設置されている集合住宅である。見学してみると、昨今の新築物件通り間取りが狭い上に収納スペースがない。食洗機も小さいサイズに買い替えればギリギリ納まる。

完成まで時間はありそうなのだが、ワタシ達が入居したいレイアウトは一軒だけで、残りは更に狭い。申し込んでしまいたい気持ちを抑え即答は避け、その場を後にした。翌朝にもビューイングが控えていたのである。「もう一軒だけ見て、それから返答しよう。」この判断は、2013年後半で下したベストのものだった。翌朝の物件がアタリだったのである。

賃貸サイト上では改装中で家の雰囲気が全く掴めなかったその物件はダウンタウンまで歩いて行ける距離にあり、ホームシアターこそ叶わなかったがワタシ達の条件を全て満たしていた。室内飼いの猫はデポジットを多く払うことですんなり解決し、更に庭にはクッキング用の林檎の木と言うオマケまでついて来た。大家も、不動産屋も良いヒトだったのも大きい。入居日が予定より早かったが、こんな良物件が二度と現れる事はないのでダブルで家賃を払うことを承知でその場で口頭で申し込み、週明けに書類にサインをした。

ホームシアターと猫。 まだまだ仔猫だったデンマークにいた頃。


11.04.2013

ナビに弄ばれた日

先月敗北したコミカレ戦に懲りることなく、次なるターゲットを絞り、近く(でもないが)の大学で開催されているコースを取ることにした。運よく初回のレベルチェック日は彼が運転手を務めてくれることになり、ドライブデートを兼ねた通学路と駐車場の下見は事前に済ませておいた。

話は変わるが日本とイギリスは共に右ハンドルで、左ハンドルの他のヨーロッパの国々と違いそれ程運転に差はないのだが、違うのはウィンカーとワイパーが逆と言うことだろうか。飲み込みの遅いワタシは晴天時に不必要にウィンカーを作動させて一人あたふたした事が何度もあった。逆に雨天時のウィンカーの記憶がないのはワタシが学習した訳ではなく、それまで雨の日に車に乗る機会がなかっただけの話である。それ程運転に慣れていなかったペーパードライバーが一人で高速を使い遠出するのは、ある意味チャレンジングであり、他のドライバーにとっては迷惑以外の何物でもない行為である。

さて、緊張の授業初日、早めに帰宅してくれた彼とバトンタッチする形で車を確保。ラッシュアワー時の交通量は予想こそしていたし、ラウンドアバウトは恐怖の連続だったが、トラブルは一度エンストさせた位で冷や汗をかきつつどうにか学校に到着する事が出来た。ほっとない胸を撫で下ろしたが、この時は至難の帰路を迎える事のなるとは思いもしなかった。

授業後彼に帰るよテキストを送り、夕方のラッシュとは打って変わって静かな道路で、かなりリラックス。ナビゲーション(以下ナビ)を忠実に守り車を走らせるも、ラウンドアバウトでの出口が見当たらない。クルクル二周ほどまわった所でようやくワタシの乗りたい高速が道路工事で閉鎖されているも、ナビにその情報が反映されていない事に気付いた。いつも運転手を彼に任せっぱなしで土地勘が全くない自分に舌打ちしつつ、往路で使った高速道路よりもメジャーな高速に乗り、途中で下りて帰路に着く事にした。

心なしか行きよりもトラックが多く感じた道に慣れた頃、見覚えのある名前の町への出口で高速を降りてナビを再設定し、心新たにハンドルを握るも何か違う。段々と道幅が細くなり、田舎道と言うよりも、もはや農道?キツネやウサギの集団を目にする事、数回。対向車に道を譲ったらもう車道に戻れなさそうな程の一本道を延々と走らせされること数十分。ようやく家の光を目にした時のワタシは半泣きだったと思う。夜道が恐かった事もあるが、何かあった時にワタシの脆弱な携帯では対処出来ない不安の方が大きかった。

振り返って書いてみるとつまらないが、当時の自分にとっては一大イベントであった。何もなくて良かったが、それ以降は帰路の道路工事情報をチェックしてからナビを設定する習慣が付いたと、自分の名誉の為に書き加えておこう。