8.27.2013

監禁の秋、再び (EEA2滞在ビザ)

運転免許証の申請でパスポートを使ったその先に待っていたのはワタシの滞在申請。今ワタシが持っているビザはイギリスを行き来が可能なだけで、滞在許可ではない。今回申請するのは5年有効の滞在ビザ。そしてこの手の申請にはパスポートの提出が必須。申請してから6ヵ月以内に発行されるらしいけれど、早くパスポートを返してもらえなければクリスマスにデンマークに帰れない。今回はワタシだけではなく、彼のパスポートも提出するのだから、切実な問題である。

配偶者のパスポートも送付したとは言え、今回揃えた書類は前回のEEA Family Permit 申請時より簡素な印象を受けた。もう滞在許可はカード式になったのだから、パスポートを返却してくれても良いと思うのはワタシだけではない筈。そして前回にはかからなかった手数料が£55かかるようになった(翻訳料など、その他諸々かかったから前回もタダではなかったけど)。まぁ、これは配偶者がEU出身だからであって、イギリス国籍の方だともっとかかるようだから大きな声で文句は言えないのだが。

では何が不満かと言うと、申請期間中はイギリスから出られないのが辛い。デンマークで申請した滞在許可は約3ヵ月で下りたが、今度は6ヵ月である。イギリスにはたくさんの方がいらして、ブログなども楽しみに訪れさせて頂いているが、同じようなケースの方も6ヵ月ギリギリで下りているようだ。永住許可(って名前ではないけれど)に関しては最近は早めに下りているようなのでその波に乗らないかな・・・と甘い夢を見つつ、時間のつぶし方を本気で考えなければいけない。

去年はこんな感じで値下げされたクリスマス用のリネンの装飾を取っていたな。

8.20.2013

自動車免許証書き換え

2か月の住所不特定(いや、ホテル住まいだろうか)生活の後、ようやく契約書を以て住所を証明出来るようになった。が、一息つく間もなく手続きを進めなければいけないものがある。それは自動車免許証。今後数か月パスポートなしで異国で生活しなければいけない身のワタシにとって、顔写真付のIDカードは必須である。

そんなことで大使館に自動車運転免許証抜粋証明書の申請をして、DVLAへ向かった。運転手は彼。ワタシは当日のパスポート返却を希望していたので、更に個室に通される。ぬかりなく書類を準備したが、日本の免許証でのワタシの名は旧姓のまま。パスポートに括弧書きでこちらの名字が記載されていてもダメらしい。

嗚呼、奥の手はデンマークで苦労して入手したデンマークの運転免許証。これと引き換えにイギリスの免許証が10日程で送られて来た。こんなことなら最初からこの方法で進めれば良かった・・・。

という訳で、ヨーロッパ内での運転免許証をお持ちの方は日本大使館とのやりとりが省けるので手数料が節約出来ますよというお話し。というか、何故EU圏内運転可の免許を持ちつつも、イギリスのものに書き換えた理由は思い出せないのだけれど。

乗って運転するタイプの芝刈り機が必要な程大きな庭もございませんので・・・。

8.13.2013

入居と言う名の似非サバイバル体験

あまり悪く書きたくないのだが、溜めておいても体に悪そうなので吐き出しておくことにする。

契約書類のやりとりに時間がかかるのは仕方ないとしても、要領がお世辞にも良いとは言えないイギリス。はたから見ていても何故?と首を傾げ続け、危うく肩こりが悪化するところだった。

いざ契約を済ませ鍵を受け取るも、10は軽くある。一体どれがどこの鍵かさっぱり。そして鍵は開いている筈なのに、開かないドア2箇所。見学時にはエージェントが鍵を忘れて来て中を見れなかったガレージの扉は今にも壊れそうなほどだった。そしてカーペットが汚い。カビと見間違えるほど汚い。

心が折れそうになっていたのはこっちの方だが、ワタシ達にはやるべきことがある。それはインスペクション。引き渡し前の状態をまとめた書類と照らし合わせて、入居者側のインスペクションをエージェントに返さなければいけない。自分達の事務処理能力を棚に上げて「48時間以内に返却せよ」との取り決まりである。「この部屋の壁に取り外されていないボルトが何本残っている」、「このドアが開かない。明らかに建具が曲がっている」、「キッチンの水回りのコーキングが切れている」、「この部屋のこの窓のロックが壊れている」、「踊り場の床がたわんでいる」、「全体のカーペットが汚いが、この部屋の汚れはまるでカビである」、「カーテンにカビの汚れがついている」、「絨毯及び床にペイントが残っている」等々、記入欄に書ききれなかったので用紙を付け足して提出した。

引っ越し業者の都合で荷物の搬入が遅れる中、猫がデンマークからやって来るのに合わせてホテルを引き払った。ガランとした空間にあるのはワタシ達のスーツケースと、急遽購入した折り畳み式の椅子二脚とポンプ式のマットレスと掛布団。シーツとタオルも必要になったので、IKEAで一通り揃えた。荷物が届くまで、紙コップと紙のお皿でキャンプみたいな数日を過ごした。

エージェント指定の業者には全く連絡が取れなくて、状況が改善されたのは入居してから2週間程経った頃だったろうか。大家ともしばらくしてからようやく会えてカビで汚れた形跡があるカーテンは彼女の家の物だったと判明。カビと思われていたカーペットの汚れも、荷物を搬入していなかった一室は取って貰った。カーテンも付け替えてもらうつもりで引き取って貰っている最中だが、あれから3週間。大家からの連絡はない。唯一カーペットがまともな一室はカーテンがないままである。

こんなに良い景色を知っていいてホームシックにならないほうが無理。

8.06.2013

House Hunting

彼の会社が手配してくれている簡易キッチン付ホテルはダウンタウンの中心に位置し、ふらりとショッピングするにもご飯を食べに行くにも勝手が良かったが、不満が全く無いわけでもない。しかもさっさと住む家を探さねばならない事情もあった。

会社がこれまた手配してくれた引越しのエキスパートと共に希望のエリアを見て、こちらの予算なり、希望なり伝えてHouse Hunting ツアーなるものを組んで貰った。一日に5、6件のビューイングを2度繰り返したが、「これ!」といった物件は一軒しかなかった。しかもその貴重な一件も運悪く半日差で逃してしまった。悪いことにエキスパートも忙しいらしく、ビューイングも10日に一度程度しか組んで貰えない。全くの個人の意見だが、賃貸市場は売買のそれよりもひどいのではないか?貸し手市場なのか、「よくこんな物件を出せるな・・・」と感心してしまう単に立地が良いだけで迷路のようなアパートも、「冬の光熱費はいくらになるんだろう?」と日当たりの悪い、夏でもひんやりするアパートも、全く同意出来かねない嗜好の内装のアパートも、翌週、翌々週には賃貸サイトから消えて行った。

何故ここまで家探しが難航したかと言うと、ワタシ達が猫持ちで、ペット可の物件が必要だったこと。車も新車だったので路駐は避けたかったこと。ホームシアターのスクリーンを設置する場所もしくはそのストーレッジがあること。そして、食洗機がある、もしくは食洗機を置くスペースがあることが最低条件だったからだ。我が家の北欧男子は物心ついた頃から食洗機のある生活を送っていたので、これだけは譲らなかった。ホテル住まいでも食器洗いは苦痛で仕方なかったらしい。

全くの余談だが、トイレもカーペットの物件が圧倒的に多く、これには閉口したが、ないない言っても仕方がないので妥協に妥協した上で何とか家を決めた。タイムリミットが迫っていたので、物件見学はワタシは立ち会わないで彼一人で見て契約した。後に後悔することになるその家の名前は「カビハウス」

 お牛サマが道を渡られるのでこの先ライトが点灯していたらお止まりなさいとの標識。田舎だ・・・。