8.13.2013

入居と言う名の似非サバイバル体験

あまり悪く書きたくないのだが、溜めておいても体に悪そうなので吐き出しておくことにする。

契約書類のやりとりに時間がかかるのは仕方ないとしても、要領がお世辞にも良いとは言えないイギリス。はたから見ていても何故?と首を傾げ続け、危うく肩こりが悪化するところだった。

いざ契約を済ませ鍵を受け取るも、10は軽くある。一体どれがどこの鍵かさっぱり。そして鍵は開いている筈なのに、開かないドア2箇所。見学時にはエージェントが鍵を忘れて来て中を見れなかったガレージの扉は今にも壊れそうなほどだった。そしてカーペットが汚い。カビと見間違えるほど汚い。

心が折れそうになっていたのはこっちの方だが、ワタシ達にはやるべきことがある。それはインスペクション。引き渡し前の状態をまとめた書類と照らし合わせて、入居者側のインスペクションをエージェントに返さなければいけない。自分達の事務処理能力を棚に上げて「48時間以内に返却せよ」との取り決まりである。「この部屋の壁に取り外されていないボルトが何本残っている」、「このドアが開かない。明らかに建具が曲がっている」、「キッチンの水回りのコーキングが切れている」、「この部屋のこの窓のロックが壊れている」、「踊り場の床がたわんでいる」、「全体のカーペットが汚いが、この部屋の汚れはまるでカビである」、「カーテンにカビの汚れがついている」、「絨毯及び床にペイントが残っている」等々、記入欄に書ききれなかったので用紙を付け足して提出した。

引っ越し業者の都合で荷物の搬入が遅れる中、猫がデンマークからやって来るのに合わせてホテルを引き払った。ガランとした空間にあるのはワタシ達のスーツケースと、急遽購入した折り畳み式の椅子二脚とポンプ式のマットレスと掛布団。シーツとタオルも必要になったので、IKEAで一通り揃えた。荷物が届くまで、紙コップと紙のお皿でキャンプみたいな数日を過ごした。

エージェント指定の業者には全く連絡が取れなくて、状況が改善されたのは入居してから2週間程経った頃だったろうか。大家ともしばらくしてからようやく会えてカビで汚れた形跡があるカーテンは彼女の家の物だったと判明。カビと思われていたカーペットの汚れも、荷物を搬入していなかった一室は取って貰った。カーテンも付け替えてもらうつもりで引き取って貰っている最中だが、あれから3週間。大家からの連絡はない。唯一カーペットがまともな一室はカーテンがないままである。

こんなに良い景色を知っていいてホームシックにならないほうが無理。

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