11.04.2012

北欧の味覚

若い頃に慣れておいて良かったと思う北欧独自の食べ物が3つある。ラクリスレバーペーストブラウンチーズだ。

日本人に圧倒的な不評を得ている黒いグミ、ラクリス(Lakris)はほのかにしょっぱくそして甘苦い甘草を利用したお菓子で、ワタシも初めて口にした時は食べきれなかったが、徐々にハマって一時はこれしか食べなかったほど癖になる味である。 渡欧後ラクリスにお茶バージョンもあると聞き試してみたが、これもなかなか美味しかった。北欧のソウルフードとまでは言わないが、ラクリスが日本人に嫌われているのを悲しく思うワタシはそのうちラクリス同好会でも立ち上げようかと思っている(嘘だけど)。今となっては嗜好が変わったのか好き好んで買わなくなったラクリスではあるが、「いる(食べる)?」と差し出されたグミの袋(ロシアンルーレット)に手を突っ込んで、顔色を変えずに食せるのは大きなアドバンテージだと思っている。

レバーペーストも好き嫌いが分かれる食べ物なのか、あまり良い噂を聞かない。ワタシは黒パンにレバーペーストを塗ってその上にスライスしたチーズを載せて頂く。この食べ方に懐疑的だった義兄にも好評で最近はこのスタイルにシフトしている。彼はチーズではなくスライスした玉ねぎを載せるのが好みらしい(スライスするのが面倒な時はチーズで済ませる。既に皮が剥かれている玉ねぎは冷蔵庫にあるのにね)。

ブラウンチーズは作り方が色々あるようだが、ノルウェー育ちのワタシにとってのブラウンチーズとはヤギのチーズであるGeitostのTINEの製品を指し、これとパンさえあればお昼ご飯が済んでしまう。
この癖のある塊を意地汚く分厚くスライスしようとすると縁がボロっつと取れてしまい、中々スマートに食せないのが難点ではあるがとにかく美味しい。我が家でブラウンチーズを食べるのはワタシだけなので買う時はこっそり買い物カゴに入れるようにしている。



チーズに直接ラッピングされているのでクルっと包装をめくり上からスライスするのだが、この四隅に空いている穴がなければ至難の業の筈だ。ぶきっちょなヒトでもきちんとチーズにたどり着けるようにとのTINEの愛を感じるのはワタシだけだろうか。

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