6.18.2013

デンマークの洗礼

徐々に増えつつある体脂肪のサポートもあってか、一層ツラの皮が厚くなって来た気がするデンマーク生活11ヵ月目。何だかんだやらかしても大して気にもせず、のらりくらりと過ごしている。例えばスーパーでのブドウの量り売り。てっきり一袋いくらで価格表示がされていると思い込むも、実はグラム当たりの単価で、レジで青くなった経験が何度もある。もう一つが自転車。こちらの女性は細いようでも結構目方がある。台風並みに風の強かった日にそんな彼女等が自転車を降りて橋を渡っているのを横目に自転車に乗っていたら、案の定強風に煽られて車道に吹き飛ばされそうになった。流石に命が惜しかったので踏ん張ったら、筋肉がつって3週間ほど何をしても痛かったとか、他にもいろいろあった気がするのだが、思い出せないのは確実に中年に近づいている証拠だろう。

これらの取るに足りない、自らの招いたミスは全くの自己責任にて処理出来るのだが、そうでないコトはまるで意思表示すら出来ぬまま洗礼式を行われる赤子ではないか。理不尽である。

その一つがビザ関連。冬に一段落した手続きは、残るはOpholdskortを受け取り、テストに受かるだけとなった。しかし、寝ても待ってもカードは届かない。すっかり忘れていた頃に、滞在延長手続きをされたという方のブログを読んでさすがにまずいと思い、移民局に確認してみた。案の定コミューンの手違いで処理が中断されたままだった。電話上で(コミューンがないがしろにしていた)情報を伝え、3週間程してようやくOpholdskortが手に入った。ウチのコミューンは出来る子だと思っていたのに、やれやれ、である。

もう一つの洗礼的事件と言えば、散髪だろう。 電話で予約後、デンマーク的には良心的な値段のネットで評判の良かったヘアサロンに向かったのだが、これもOpholdskortに勝らぬも劣らない勝負だった。

コーヒーを頂き、息子さんがアジア旅行中だというスタイリストと世間話(というか、やっぱりこちらはお客様、色々褒めてくれる)をした後に出来上がったのは、ザ・アジア人 in Europe だった。あんなに「内側を梳いて」とお願いしたのに、落武者が座敷童に変わっただけだった。 もちろん、前髪はオン・ザ・眉毛、パッツンである。

友達も出来、行動範囲も広がり、ある程度は何でも出来るようになったデンマーク生活11ヵ月目。そもそもデンマークに洗練された技術など求めてはいなかったが、まさか洗礼の返り討ちに遭うとは思わなかった。まだまだ修行が足りないようだ。


渡欧時に手放した Melitta のコーヒーポットの後釜発見!と、 Kræmmermarked で義母に買って頂いたのは、言われなければ全く気付かないであろうロイヤルコペンハーゲンのティーポット。注いだ時に蓋が落ちないデザインで、食洗機でガンガン洗ってもビクともしない程がっしりしているので、大雑把なワタシにぴったり。あまり使い道がなかった頂きモノの鍋敷きもようやく日の目を見るようになった。何だかんだ文句を言いつつも恩恵は享受しているデンマーク生活。割と気に入っている。

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