10.14.2012

デンマークで DIY

デンマークで DIY は Gør Det Selv と呼ばれ(GDSとは略さないらしい。そもそも短いしね)、Bauhausなどで何でも揃う他、大型スーパーにもちょっとしたコーナーが設けられているほど、身近な存在である。

この夏ひょんなことから材料がタダで手に入ったので、ワタシも DIY デビューすることになった。使った道具は義兄から借りている穴開けドリルとお義父さんから借りている大工道具のハンマーとノミとノコギリと IKEAで買ったスクリュードライバー。 響きは良いが、いかんせん初心者のワタシ。お昼休み中の彼にドリルの刃の変え方を電話で聞くことから始まるという情けないスタートである。木材をさっと清掃し、木目の綺麗なものとそうでないものを分けて仮置きしてみて足りないことはなさそうだと本格的に取りかかった。軒下の地面が他より下がっていたので、上げて他に合わせようという作戦だ。目指すは段差のない通路。

先ず、ハンドル式のノコギリで枕木もどきを作ろうとしたのだが、このノコギリがまず使えない。引くだけで押せないしなるノコギリは後に押せるようになったのだが、今度は勾配付の地面に泣かされた(これはレベル出ししなかったワタシが悪い。そもそも一切寸法を測らなかったワタシは何を考えていたのだか)。案の定2/3はやり直したのだが、グラつかない水平な基礎を作るのがこんなに難しいなんて予想すらしなかった。10mもないのにね。

次にたわんだ木材と真っ直ぐでないコンクリート壁に泣かされた。コンクリート壁の向かいであるコンクリートブロックも所々ずれている(流石に大型のコンクリートブロックを掘り返す勇気はなかった)。ひどく反り返った部分は削り落とし、何度も配置してはコンクリート壁(とブロック)に当たる部分をノミとハンマーで削って何とかはめ込み何とか形になった。

スクリューが足りなく前住人の置いて行った(壁に埋め込まれていた)物を使ったのだが、十字のクロスではなく星形のスクリューにわざわざ変えるのも、ひと手間かかったし、水はけが悪そうな場所の基礎にはブロックを使ったり、雨樋カバーの部分は円錐型に彫って木材が当たらないように工夫したりと見えない箇所に手間暇かかっている。途中雨にも中断されて完成まで3日かかったが、設置一か月以上経ってもグラついていないので良しとしたい。

全て一人でやったと言いたいところだが、写真右奥の木材を何本も切ってガチガチの筋肉痛だったワタシに夕食を作ってくれたのは彼。

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